京の灯り作品展を終えて〔京滋インテリア協会〕


京の灯り作品展を終えて

京滋インテリア協会 理事長

武内冨久子

 当コンペの主催団体として、多数の高品質な作品の応募をいただき、先ずは、心よりお礼申し上げます。

 また2次審査にのぞまれた39点の熱意あふれる作品の数々には、製作して提出するという高いハードルに挑戦していただき、改めて深い敬意を表するものです。
誠に有難うございました。

 第26回国民文化祭参加事業として京滋インテリア協会が一丸となって、20周年事業として取り組み、立派に役割を果たせたことは、関係各位の皆様のお蔭と深く感謝しております。

 「灯りは人々に希望を与えます。 灯りは人々の心を癒します。」と語りかけ、私たちが京の灯り展を企画した時、今年、3月11日の様な大事が起こるとは予測もしませんでした。 しかしあの後「想定外!」とかまびすしく、耳障りな言葉が私達の心をかき乱しました。想定外も予測不可も、人の驕りのほか何ものでもなかったのだと 今は思い知らされています。 ご応募いただいた作品にも、東日本大震災、3.11以降のひとびとの気持がそれらの灯りに込められていると感じました。

 京都の伝統文化を思う時、先人たちは自然と対立せず、共生の工夫をしながら、次世代へ繋がる生活を営んできました。今、営々と培われた伝統文化が貴重な財産だと再認識することが、将来への警鐘であり、気持ちも新たな創生への鍵となるでしょう。

 

京の灯り展を臨済宗、建仁寺塔頭、両足院でさせていただいたのは誠に有難いことと、 改めて深く、深く感謝申し上げます。

以上